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読書レビュー ~捨て本、堀江貴文著~

こんにちは、まえぴです。

今日は、堀江貴文さんの新書、捨て本の紹介です。

堀江さんの幼いころからのエピソードから自分が学んだことなどを多く記載された自叙伝的な本となっています。本書は、コラムが豆知識であり、非常に面白い内容になっていることも特徴になっています。コラムの中から感銘を受けたところを紹介をしていきます。

 

捨て本

捨て本

 

 

正体不明の不安から逃れるのか。自己投資に向き合うのか。

日本人の多くは、「いざというときのために備えてなさい」と、脅されるように貯金を推奨されてきた。だが、「いざというとき」とは、何だろう?貯金型思考は、この瞬間にありもしない、「いざ」という正体不明の不安を軽減するための呪縛でしかない。(中略)

「貯金がないと不安」という人は多い。自信がないからだ。人生を切り開く、己の能力を信用していない(または磨く努力をしていない)から、財力があればどうにかなるという、お金への残念な妄信に陥ってしまう。もし確かな自信を築いていれば、手元のお金は投資に回せるはずだ。

 「貯金額が多い=幸せ or 安心」という既成概念からの脱却をしましょう。10年前、現在のようにインターネットとスマートフォンの普及が広がり、生活に欠かせないものになるとは考えも及ばなかったと思います。将来のことを危惧しすぎても予測がつかないものです。今を生きるって大事だと思います。

持ち家は安心感を軽く上回るリスクだらけ

長期ローンに固定資産税の支払い義務、近所に迷惑行為をする人が住む危険性、自然災害、経年劣化、火災、ライフスタイルの変化への対応のしづらさ・・・もう本当に住宅購入はリスクだらけだ。理想の家と出会い、何の不満もないというなら結構だが、根拠のあいまいな将来の安心感が理由なのであれば、まるで薦められない。何より「拠点の固定化」により、移動や行動、つまり人生における「選択の自由」にリミッターがかかってしまうという点が痛い。持ち家信仰は、今のように変化の激しい時代には真っ先に捨てるべきだ。

「持ち家信仰」はもともとは、戦後、池田勇人内閣で実施された所得倍増計画の一環として唱えられた考えでした。当時、GDPを拡大させるには、家を建てることを推奨することが手っ取り早かったと言えます。住宅を一棟建てると、そこに資材や設備が売れ、大工職人に給与が入り、そのお金が生活費として周り、お金が社会に循環されるため、経済効果がありました。しかし、中古住宅にきちんと値段がつく欧米と異なり、築年数を気にする傾向にある日本では、購入した瞬間から住宅の価値は下がり、築20年で価値はゼロになってしまうことは、知る人はすでに知っていることです。

家族の血のつながりを重要視しすぎてはいけない

血のつながりってそんなに大切だろうか?親子間の苦しみは、血のつながりを必要以上に重要視する、人間の錯覚に起因していると思う。値はつながらずとも、愛情の豊かな家庭は作れるのだ。実子にこだわらなくても、身寄りのない子供を養子として引き受ける方法もある。

堀江さんは、離婚の経験から「結婚はしなくていい」とはっきり述べています。多動力を生かして、仕事と遊びの境目なく動く人からすると家庭というのは自分の行動に制限を掛けるものになってしまうのかもしれません。「結婚する」というのは、「一人の人生」から「二人の人生」に出発していくことですよね。一人で生きるのも、二人で生きるのも、もはや個人の自由の時代だと思います。一昔前に、絶対結婚すべきだ、女性は早く結婚して子供を産むだとか、離婚すべきでないとか、それらはみんなの考えでは少なくともなくなってきています。

単語を丸暗記して外国人と積極的に話せば語学は上達する

語学を学ぶ際の選択肢として、留学があげられるが、あまりいい印象を持てない。語学や世界情勢を学びたいという、真剣な気持ちは結構だが、それはスマホ一台で事足りるのではないか。そもそも語学は、単語をひたすら暗記すればなんとかなるものだ。留学先でないと入手できない知識や経験も、昔ほどはない。大半は、日本ではさえないから、海外に行ったらなんとかなるんじゃないかという甘えだと思う。

僕は、20歳の時にフィジーと、21歳の時にオーストラリアに1か月ずつ語学留学をしていました。大学生のアルバイトしたお金で行けそうなところがフィジーだったからです。インド人のホストファミリーの家に泊まりながら、中学レベルの英語の授業を英語で受けていました。事前に予習もしないで、いきなり日本を出てそこで話せる会話は、「yes」や「OK」など本当に稚拙な英語、たかが一か月じゃスキルは上がりませんでした。一緒に授業を受ける人は、授業料が安い関係で自分と同じように日本人の大学生が9割5分でした。20歳になっても、しかもこんな外国に来てまでも、敵仲間で群れを作り、”You look like potato(じゃがいもみたいだね)”と数人で顔指しながら悪口を言われたりもしました。英語のスラングを言われた後に、”Do you understand?(言ってることわかる?)”って言われたり、とにかく民度の低い人が多かったです。留学すれば、自分が何か変われるのではないかと思った自分が甘かったと思いました。ホームステイしたこと、きれいな海を見たこと、町で国柄を感じた事、それらの体験自体は思い出となっています。今は、オンライン英会話でどこでも気軽にお手頃な値段でできるので、それで十分だと思います。

 

最後に

この本の終章に、「捨てるため」の本だ。と記載してあり、最後まで読んだ人は、この本を捨てることが推奨されています(笑)

僕は、さっそく誰かに譲ろうかと思います。